ドライマウス
ドライマウスとは
ドライマウスは様々な原因で唾液の分泌量が低下し、口の中が乾燥する病気です。
糖尿病や腎不全などの病気を介して起こることもあれば、ストレスや筋力の低下、さらには薬剤の副作用で起こることもあります。つまり、複合的な病因によって、ドライマウスが発症します。
ドライマウス(口腔乾燥症)でお口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病や虫歯が多発する事にもなります。
ドライマウスの治療
口の乾きを覚え、生活の不便さえも感じるようになったら、是非ご相談下さい。ドライマウスの治療方法には、以下のような治療方法があります。
- 人工唾液や保湿ジェルなどを用いる対症療法
- 唾液分泌促進剤による薬物療法
- 筋機能療法
噛み合わせも影響
歯の咬合面(噛む面)が咬耗・磨耗し、上下の噛み合わせの高さが低くなると、食事の時に使う咬筋の力が弱まり唾液腺の刺激が低下、ドライマウスとなる事があります。噛み合わせの状態がドライマウスの原因であるならば、正常な噛み合わせとなるよう治療致します。
磨耗する原因は、エナメル質が軟らかい、咬合力が強い、歯ぎしりくいしばりをする、奥歯しか当たらない噛み合わせ、長期間使用している入れ歯と人様々です。原因を見つけ、改善しましょう。
ドライマウスの予防と対処
【口呼吸を改善】
口呼吸はドライマウスの原因の1つです。唇の周りの筋肉が弱いと日常や睡眠時に口がかわくだけでなく、口が開き、歯並び、噛み合わせにも影響します。又、扁桃腺も乾燥し、免疫力が低下して感染しやすい体質になります。唇の周りの筋肉が弱い方は、唇の周りの筋肉である輪筋を鍛えましょう。以下の事項は、口輪筋を鍛えるだけでなく、唾液がでる刺激にもなります。
- 唇を閉じてとがらしたり、ひっこめたりの動きを力強く2~3分しましょう。
- 少し大きめのボタンに糸を通し、上下唇ではさんで、糸を強く引っ張り、ぬけない様に口輪筋に力を入れます。
これを2~3分しましょう。
【複式呼吸のすすめ】
横隔膜の収縮と弛緩する呼吸法です。横隔膜を広げるイメージでゆっくり吸い、倍の時間でゆっくり吐きます。
- 鼻から吸って、鼻から出す。
- 空気の流れを、鼻道、上顎洞、咽頭、気管、気管支で感じる。
- 呼気に、十分な加湿と加温を与える。
【薬による副作用】
多くの方は、内科、耳鼻科、整形外科、皮膚科、泌尿器科等に通院し、多くの薬を処方されている事もあるかと思います。長期間服用する事により、副作用としてドライマウスやドライアイになることが報告されています。薬による副作用が疑われ場合は、主治医とご相談下さい。
ドライマウスについて、さらに詳しくは以下のサイトをご参照下さい。
▶ 動画で見るドライマウス
「歯周病とドライマウスの密接な関係」「すぐできる!すぐ潤う!ドライマウス体操」「ドライマウス対策で風邪予防」 等
ドライマウス:
丸の内永楽ビル歯科クリニック
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